完全に趣味の話「エドガーシャイン氏③」

こんにちは、川口です。

本日は以下記事の続き。

キャリアサバイバルとは

キャリアサバイバルという言葉は、前述しましたキャリアアンカーと企業のニーズのすり合わせを意味する言葉として生まれました。

キャリアアンカーは様々で、全員の希望をそのまま組織に反映・・と一筋縄にはいかないわけです。今はここで頑張って!という事だってあります。一人ひとりのキャリアアンカーを活かした組織運用を行うためには、まず組織に必要な役割や職務を具体化し、企業と社員で同じ認知を持つ必要があります。

考え方としは個人のニーズを企業のニーズに合うように適応させる方法はないか?という目的です。

キャリアサバイバルのプロセス

シャイン先生は、キャリアアンカーが実際の仕事として実現していくプロセスを重視し、個人がキャリアサバイバルに取り組む上で行うべき「職務と役割のプランニング」として以下の6つのステップにまとめています。

  1. 現在の職務と役割を棚卸する
  2. 環境の変化を識別する
  3. 環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する
  4. 職務と役割に対する影響を確認する
  5. 職務要件を見直す
  6. プランニング・エクササイズの輪を広げる

1.現在の職務と役割を棚卸しする

現在の職務と役割の棚卸しすること。企業側であれば「職能要件」の設定です。個人であれば現在行っている仕事、期待されている成果、任されている役割を整理します。それが組織の職能要件と一致していることが理想ですね。

例えば「マネージャー」本人が予算数値の達成と人の管理と漠然と捉えている事に対して、企業側の期待値は「新規顧客開拓」も入っていたりすると齟齬が起きます。多くの企業で起きています。

個人としては職能だけでなく、何が得意か、どこにやりがいを感じるかも棚卸しておきましょう。

2.環境の変化を識別する

withコロナはもちろん、市場や外部環境だけでなく地域との関係や過去の利害関係者、業務委託やアルバイトなど内部環境も含めて、どのように変化するのか考えます。

組織であれば、起こりうる問題を予測する。ヒヤリハットを見逃さない事です。

3.環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する

環境の変化はそのまま、自分以外の人が自分に対して期待することも変化していきます。会社はもちろん、上司、取引先においても「これまではこれで良かったが今はそうではない」ということが起こるでしょう。

この時「前はこうだった」などと考えるのは本当に無駄なので、常に先を読んで最悪に備えておくことが大切です。

4.職務と役割に対する影響を確認する

仕事に期待される変化の方向性を想定するという意味です。

今は課長だが、部長候補として何を期待されるだろうか?と最低でも一つ上の役割の人の目線で環境、組織を見る習慣のことです。事前にイメージできていることは実際に現実になっても躊躇なく取り組めるでしょう。

5.職務要件を見直す

4で描いた仕事に期待される変化の仮説をもとに、変化した期待に応える仕事内容とはどんなものなのかを考えます。

この時職能要件が開示されていると、社員としては非常にイメージしやすいので、企業側の働きかけが大きく影響します。

6.プランニング・エクササイズの輪を広げる

ここまでの分析と今後の予測を通してギャップがある場合、ギャップを埋めるための具体的なアクションプランや計画を立てます。

企業内キャリアコンサルティングでは、キャリアアンカーとキャリアサバイバルを組み合わせたものを提供することが多いでしょう。

注意点

キャリアサバイバルを企業で活用する際、社員全員がキャリデザインに沿ってキャリアアップできるとは限らない。という問題があります。

その為、個人の希望を掘り下げるのを躊躇したり、職能を開示することを避けたりということが発生しやすくなります。しかし、トータルで「行った方が組織は強くなる」と言えます。

キャリアデザインに沿ったキャリアアップができない原因は、本人の能力だけではありません。会社の経営状況や組織の運営状況によって、要件を満たしたとしてもすぐには昇進できないといったケースも当然ありますよね。

要件を満たしても昇進がかなわない場合、昇進を目指して努力を重ねてきた社員はショックを受け、不満を持つ可能性があります。それを避けるためには定期的な「会社からの評価の場」人事考課での会社と社員とのコミュニケーションをうやむやにしたり、疎かにしないことです。

キャリアサバイバルのもう1つの注意点。

現在の職務においての期待や貢献を考えた分析を行うため、社員が現在の職務の道に対して早期に固執してしまう可能性がある点です。特に技術職・専門職の場合が多いでしょう。

キャリア形成において特に20代は「筏下り」として様々な経験や仕事を通して新たな自分の強みを見つけていく経験が必要ですが、途中でキャリアの道を定めてしまうと定めた道以外の冒険をしなくなり、可能性が閉ざされる可能性があります。

キャリアサバイバルを企業で活用する際には、会社の制度が確実な昇進やキャリア形成の固定を示しているのではない。という点の認知を、会社と社員で丁寧に合意することが重要です。

シャイン先生シリーズはまだ続く・・次回はキャリアコーンについて記していきます!

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