質問に答えます!「人に仕事を頼めない」

 

みなさんこんにちは、人財開発部の川口です。昨日は情報収集を兼ねて講演を聞いてきました。テーマは「経営」です。セミナーに参加する時はいつも30分前に到着して「エレガントに一番前の席に座る」が私のルールなのですが、今回は100名近くの参加者。聞きに来る人の熱量も熱かったようで・・・

 

 

 

 

開場と同時にこんな感じで

 

 

出典:開門神事福男選び

 

無事エレガントに定席を確保しました!エレガントは「戦い」なのです。

 

2ヶ月ぶりになりましたが質問に答えるコーナーです!今日は研修後のレスポンスシートにいただいた質問なので、質問者であるあなた1人に向けて回答します。質問ありがとう!

 

質問

性格上人に頼む、任せるということが苦手ですぐ自分でやろうとしてしまいます。人に仕事などをお願いするコツなどございますでしょうか?(原文)

 

回答

いい質問ですね、いよいよマネジメントへの興味が高まっている段階でしょうか。そしてあなたは控えめで優しい性格なのですね。だからお客様から人気があるんでしょうね〜!人に仕事を頼めないという悩みは大変多く、プレイヤーからマネージャーに変革する時に誰しもぶつかる傾向です。

 

回答なのにいきなり質問です。

あなたは仕事が嫌いですか?

上司から何か頼まれると「嫌だな〜」という気持ちになりますか?

頼られ、成果を上げたときに、相手が喜んだら・・・嬉しいですか?

そうですよね。それなのに、自分が人に頼む側になると途端に「悪・苦手」と捉えてしまう。これは・・・

もしかして、もしかしてですよ。性格の問題だけではなく「頼む事は申し訳ない事という思い込み」が存在していませんか?

それか、これまで依頼をされた経験が「丸投げ」だったり「不明確」だったりと痛い思いをしたのでしょう

コミュニケーションは「頼み、頼まれ、感謝し、感謝され」という人と人とのやり取りそのもののことです。あなたが頼む事をしないという事は、喜びの連鎖を止めてしまう事になります。避けたい事態ですよね。

 

私の分析によると人に頼めない人には2つのパターンの世界観があるようです。

 

怒り・諦めパターン

■任せても思う通りに仕上がってこないし結局最後は自分が尻拭いだもんな〜

■もっと優秀な人採用してくれないかな〜

■みんな楽してていいよな〜、自分ばっかり苦労している気がする

怯えパターン

■みんな忙しそうだし、なんか悪くてお願いしにくいな〜

■依頼したいけど、何て言えばわかってもらえるのかわからないよ〜

■説明する時間が取れないし、頼んで嫌われたくないし・・

要約すると

「人に頼み任せる→時間がかかる・面倒、自分でやる→早い・楽」

「人に頼み任せる→図々しい悪い奴、自分でやる→真面目で立派」

 

自分のコミュニケーションやリーダーシップに自信も無いし、とりあえず自分の根性でやりきってやろう・・いずれにせよ自分でやった方が早いと意思決定しているのですね。

 

人に仕事を頼めない人の特徴として、いつも作業に追われているという傾向があります。「忙しい、時間がない」と言いながらも・・・実はその方が考えなくていいから体はキツイけど、お願いする心理的な負担より気持ちは楽だったり、いつも忙しくしていれば何か仕事はしているという安心感があったりね。

 

実は・・・上司にとって一番困るのは「あなたが作業に追われ、仕事の流れが止まってしまう事」なのです。「仕事ができてません!」と早く相談するのが大正解です。我慢してスピードダウンしてしまっては全体の成果に影響しますからね。

自分1人で成果を生み出せるような職人のような仕事であればOKですが、組織の中で部下を抱えていく段階なので、この状況は克服しましょう!

 

人財開発部の評価基準といえば、

人に頼まないで自分1人で頑張る人他者に役割と課題を与えて自分もしっかり休む人

圧倒的に後者を評価します。なぜなら人づくりの会社だからです。後者の方が難易度が高く関わる人が多いので成果が大きいのは明らかですよね。仕事を通してあなたの周囲が向上しているかを常に見ております。

 

ではここから「人に仕事を任せる方法」を2つお伝えします

 

その① まず「作業」と「仕事」を区別する

「作業」→既に決まっているいつもの仕事を繰り返すこと。

例)職場をキレイに整える

例)修繕依頼をする

例)在庫の発注をする

 

「仕事」→正解のないものに対して新しい価値を創り出すこと。

例)顧客を喜ばせるためのイベントを企画する

例)トラブルが起きた時、繰り返さない新たな仕組みを構築する

例)新たな集客販路を創るために営業活動へ行く

 

社員の仕事は作業の実行ではなく、創造する事です。創造する過程で課題を作り部下に与える、つまりタスクを作ってあげて新たな発想を促し、出てきたアイデアの中から可能性の芽を見つけ、それをブラッシュアップして本人が考えているよりも大きく育ててあげることです。シフトで現場最前線でお客様と接しながら、頭の中で創造の材料を常に探し、現場から離れた時にそれを形にするのが仕事という事ですね。現場をこなして終わりなら作業。作業にするのも仕事にするのもあなた次第です。

 

 

 

その② あなたの世界観を変化させる

あなたはやりたいことを仕事にしたいですか? おそらくyesですよね!

 

下の図をご覧ください。

MUST→やるべき事

CAN→できる事

WILL→やりたい事

 

やりたいことを仕事にする、つまりWILLを増やす方法は以下です。

まず自分がMUST(やるべき事)をとことん実行することでCAN(できる事)を増やしましょう。あなたの場合、ここまでは「作業」の類が多いでしょう。いわゆるルーチンワークです。それをまず自分はいつでもできる状態にする。

 

その次のステップは「いつでもできるようになった事」に固執しない事です。大丈夫。それはあなたではなくてもできます!MUSTを整理して他者に伝わる説明(※1)をできるようなることに進んでください。ここは避けては通れません。そこをクリアすると、自分の周りにCAN、つまりできる人が増えます。その時ようやくあなたのWILL(やりたい事)に費やす時間が確保できます。

 

(※1)他者に伝わる説明の方法

1)根回し

これは関係づくりです。「何を言うかより誰が言うか」はよく聞くセリフですが、人間ですから日頃関係が良好な上司から依頼された事の方が精度の高いものが完成する事でしょう。相手への目配り・気配り・心配りを徹底し情報を得る事。そしてお願いする前に、先に相手のお願いをいくつも聞いておきましょう!

 

2)はじめに「何の為にやるのか」をまず言葉で伝えられる

これを省きがちなのですが、「依頼した事をやってくれる事で、どんな事ができるのか」を先に伝える必要があります。たとえ一つの作業にしても、相手にとっての仕事に変換するのです。相手にとって意義のある事と感じてもらい、やらされ感を取り除いてあげる必要があります。

 

以下引用(3人のレンガ職人の話)

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、

「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。

「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

 

3)完成図の共有

ここがポイントで、口頭だけだと解釈に相違ができるので「丁寧に書いて説明する」事をお勧めします。言葉をお互いの現実にするのです。こちらが言った事など半分も伝わっていないと思いましょう。この時どうやって相手に合わせた説明をするのかのテクニックはありますが、それは社内研修のコンテンツにありますのでお楽しみに。

 

4)納期と確認時期の合意

いつまでに完成させたいからいつ確認させて。ここも明確に。

 

CANが増えると、次の仕事が見えてきます。仕事って基本的に自分で作るものなんですが、前提として他者の需要がなければ仕事にはならないのですね。組織においては「あいつはCANが増えたからそろそろこんなミッションを任せよう」と指名されて次のステージに行くのです。繰り返しになりますが指名される為には「自分以外にCAN人財を排出できるか」が必ず見られます。

 

ここで世界観の話です。あなたが今すぐ持った方が良い世界観は

「1人でやれる事なんて大した事ない」

「俺は自分のWILLを堂々と創りにいく」

「任せる事は相手のチャンス!徹底的にCAN人財を増やす」

です。人に任せるのが悪い、という世界観のチェンジからスタートしましょう。

あなたが人に任せる=悪と考え、良かれと思って全部自分で実行している間、周囲の人はCANが増えませんよね。それに残念な事に「あなたが結構頑張って自分で抱えている現実」は周囲の人には思うほど伝わりません。「あなたが自らの意思でやっている事」としか見えないのです。周囲のCANが増えないという事は、その人はいつまでたってもやりたい仕事に辿り着かず、あなたはあなたで疲弊していく・・というダブルパンチです(涙)

 

やりたい仕事はある日突然現れるのではなく、できる事が増えて自信が持てたり、もっとできるようになりたいと思うものの中から発生してくるものです。あなたも誰かに成長機会というチャンスをもらってきたから今の自分があるのですよね。相手のチャンスを奪うのではなく、どんどん与えましょう!

 

またの質問お待ちしております! 

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