みなさんこんにちは、人財開発部の川口です。
朝昼晩の温度差が激しいですね。先日あるものを食べてから3日間お腹がくだり続けて困っています・・・体調管理に気をつけましょう。
今週は引き続き「教育担当向け」です!
「なんだ、教育かぁ。部下育成は困ってないよ」と思ったあなた。教育は部下だけにするものではないですよ。教育というと「教える」と捉えがちですが「成長をサポートする」「行動の変化を促す」という趣旨で行いますので、もちろん大切なお客様、取引先、クライエントも対象になります。
本日は来月開催の「一流支配人養成講座」の内容を皆さんにシェアします。参加の方は必ずお読みください。人間の脳は6回、目にしたり口にしたりすると記憶が定着すると言われています。「聞いたことある」で終わってしまうと自分の行動を変えるチャンスを逃します・・
研修は2時間かけて実施するので、ここで文章だけで伝わる自信はありませんが、興味のある方は是非読んで質問をくださいね。(今回は返信します)
まずは質問
皆さんはコーヒーが好きですか?
というと、S支配人がものすごいニコニコして答えてくれそうですね。
私も大好きで29歳まで毎日2杯は飲んでました。多い日は5杯とか。「コーヒーを飲むと落ち着く」とか「眠い、気合入れたい時はコーヒー」という感じ。ほぼ惰性ですね。ないと困るみたいな。
そして慢性的に胃痛だったのですが、父親が長らく胃癌だった事もあり、私も胃潰瘍に胃腸炎に色々やってましたので「胃痛は遺伝だな〜仕方ないな〜」と思いつつ胃薬ばっかり飲んでました。
ところが。今コーヒーはまったく飲めません。信じられない話ですが実はアレルギーだったのです。知った時は驚きましたよ。その日から恐ろしくてピタリと飲まなくなりました。コーヒーがないと困るとか、胃痛は遺伝とか全部思い込みで、単純にアレルギー反応で胃が反応していたってやつ。現にやめてから胃は絶好調!
私が痛みに疎いせいもあって極端な例ですが、これを「スキーマ」と言います。「習慣による思い込み」「不具合があるのにコーヒーが原因と思いもしないから行動を変えられない」と捉えてもらえば良いです。
成長は「発達」と考えよう
人は変化を嫌います。変わることは恐怖で、過去の成功や今安泰と感じる事にどっぷり浸かっている感じは快感です。しかし成長企業の我々としては「成長」をしたい。
過去の記事ですが「成長は発達だ!」という発信を覚えていますか?
https://jinzaikaihatsudo.com/部下育成の考え方/
記事の後半で紹介した「成人発達理論」(ロバートキーガン氏)
これね。
これを学ぶほどに、これまでの部下育成の失敗、顧客対応の事例、プライベートを含めた対人経験が繋がる繋がる。「あぁ。そういう事だったのかー!」の連続です。「私のタイプは⑤の人生が最高に楽しくてハッピーだな!何でも選べるじゃん。早く⑤で生きたい!」と思うのです。
とうとう身の丈に合わないレベルの研究チームに仲間入りするくらいどハマりしています。学ぶたびに「宝物を見つけた!みんなにシェアしたい!」みたいな感動が毎回あります。
日本では加藤洋平さんが理論をわかりやすく説いていますので、部下だけでなくこの先人間関係を良好に過ごしたい方は6回読んでみてくださいね。レッスンも6回やった頃にはゆとりが出て工夫できるようになりませんか?そこがスタートです!
上司、そしてトレーナーとしてできることは、部下、クライエントの発達をアシストすることだけ。行動するのは本人の選択です。
アシストするために必要な知識を簡単に解説しましょう。
行動が変わらない理由
相手の行動を導こうとする時まず何に着目するかというと・・
はい。行動に注目してしまいますよね。
例えば・・
・カウンターに溜まらないで(と言っても、数分後には溜まっている)
・報告が漏れると困るよ(と言ってもまた漏れている)
・甘いものは控えましょう(と言ってもやめられない)
・ぜひ入会しましょう(といっても「続くかわからないから」と決断できない)
とかね。
行動って上記の通り無意識に順番を経て選択しています。どこかが不足していたりズレているとなかなか変わりません。
実際に確認する必要があるのは、
はい、認知です。
行動の一歩手前の「自覚」を確認してみても、認知が違ったら全部ズレてますからね。
とにもかくにも「認知」だよ
認知は以下の三角形で行動につながっています。
行動が変わらない原因は、思考と感情の癖にあります。
どこかに強いスキーマがあることを「認知の歪み」と言います。
冒頭でコーヒーの例を出しましたが「一息つく時や眠い時はコーヒーに決まってる!」という思い込みからの習慣の事です。
「続くかわからないから入会しない」という場合「フィットネスクラブは継続しないと入会する意味が無い、出来そうにないから入会しない」それが「スキーマ」です。スキーマに支配されている場合、行動は変わりません。行動が変わらなければ運動を始めることもできませんよね。
ではスキーマはどうやって発見するか?エゴグラムとかハーマンモデルとか、いろいろ複雑な理論はありますが・・・
私がこれまでフィットネス業界で仕事をしてきて「これだけで十分だよ」と思っているものを紹介します。
みなさん、全階層の研修で度々お伝えしているマクリーン先生の3つの脳を思い出してください。
それに内的(自己評価優先)か外的(他者評価優先)かの6パターンで考えるとわかりやすいです。
コーヒーの例ですと、コーヒーを飲む理由は一番下の「動物」→本能なので最も強く、胃が痛いのにも関わらず「アレルギーだよ」という明確な理由が無いとやめられなかった。ということです。つまり20代の私は動物外的の特徴が強かったということですね笑(今は発達して変わりましたけどね)
入会を迷う方であれば、内的感情タイプで気分が乗らないだけなのか、外的感情でプロのトレーナーに言われるとやる気になるのか、内的論理で年間費用がネックなのかで、アプローチは全く異なります。
カウンターに溜まってしまうスタッフが内的論理であれば本人が納得する理由が必要ですし、外的動物であればステップ・評価など行動の理由が不明確なだけかもしれません。
ともすれば、相手のスキーマはどこにあるのかを知ることは、どの場面でも非常に重要だということになりませんか?
あー・・もう文字数オーバーなのでまとめます!
以下の線が成長の軌跡、ニコちゃんマークが「転機・きっかけ」です。きっかけでグンと器が広がります。
マニュアルで「あるべき姿」を教え込むのは水平的な成長の促し。人間的な器を広げるには垂直的な成長の促しという位置付けです。
まず入社したらマニュアルを覚えて水平を伸ばしますよね。水平は勤勉な人が早く伸びます。学校のテストも同じですね。
そこからは階段のように「きっかけを逃さずに自らの意思で選択して学ぶ」というサポートや折衝を通して人間的な成長を促す必要があるのです。それが「認知の歪みを修正して行動を変える」という事です。
だから部下が失敗した時に正しく叱らない、顧客がマナーに反した時に伝えられない、クライエントの成果が出ない時に助言出来ないと、相手の垂直成長チャンスを奪う事になります。他者が絡んで高度になるとマニュアルだけでは成果が出なくなってきます。
入社3年目には一つ目の階段が訪れます。上記の垂直的な成長の要素にあるように「昇格・異動・キャリア面談・人事考課・上司との食事会・そして大きな失敗」などがそのきっかけになるでしょう。
成長の軌跡が階段みたいになってるでしょ?それはそのまま
そうです。初めに出てきたこれにつながるわけです。これが大人が行動を変えて発達していくという教育の全体図です!いつも言う「くれくれ君」は❷と❸ね。
依存→自律→自立→相互依存(相互発達)の順に発達します。
今日の内容は以上です!また来週〜感想や質問は以下↓
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